母の贈り物

今年4月に実家の母が亡くなりました。

癌を患い五年。
絶対に負けない。
私は生きる。
そう歯を食いしばり、闘い抜いた母です。
どこか天然で少し頑固で、どけど女性らしい可愛らしさを失わない母でした。
何が大切かそうでないか、知り尽くした人でした。

私には中学の時からの友人がいます。
私自身は親友と思ってましたが、向こうには、数ある内の一人だったことがわかり、子供のことなど相談したり定期的にランチしたりしてたのですが、なんとなく疎遠になって行きました。

私の中に彼女への批判というか、澱のように彼女への悪意が溜り、彼女のアドレスも消去し、無かったことにしたのです。
罪悪感などありません。

さて母の通夜の式です。

その友人が目を真っ赤にして弔問客の列の中にいました。

あんたの母さんは私にとっても母親みたいだった。
優しかった。

そう言ってくれました。

私は泣きながら彼女に抱きつきました。

これは母からのプレゼント。

たとえお互いの考え方に齟齬があろうとも、彼女は大事な友達でした。
それを知っていた母が気づかせてくれました。

後日ランチの席で夢中になって話をしました。

疎遠になって数年。
会話は尽きません。

もう、失えない、大事な友達です。

Related post

Comment are closed.
Return Top